先日知人からFPって何をしている人なの?どんな相談ができるの?保険屋さん?という質問を聞き、改めてFP=ファイナンシャルプランナーという仕事の認知度が低いなと実感しました。
そこで今回は弊社に相談があった事例の一部を基にFPに相談できる内容についてご紹介したいと思います。
1 老後の生活が心配…
「将来いくらくらい年金が貰えるか分かりますか?」と聞いて答えられる人は経験上10%にも満たないと思います。
老後に不安がある人の殆んどが「将来どれくらいお金が必要か分からない」ことが原因です。そのために見込年金の試算をしておくことは、老後の不安解消にも繋がります。
2 学資保険に入りたい!
子どもが産まれたので学資保険に入りたいけど、どこの保険に入ればいいか分からない。という相談も多いです。
また、親に相談して勧められた学資保険に加入する人もいますが、親が自分達のために準備してくれた学資保険と現在の学資保険では利回りが大きく違うため、様々な種類の保険を取り扱う会社に相談することが大切です。
3 保険に入り過ぎ?それとも足りない?
生命保険や損害保険、投資信託などお金に関することを友達などと共有することはあまりしないため、自分が保険に入りすぎなのかどうかが分からない人が多くいます。
またお付き合いなどで勧められるがまま保険に加入してしまった…みたいなケースもあることから、自分の家族構成、収入、預貯金を踏まえて適正な保険に加入しているのか、確認することが大切です。
4 保険・金融資産の管理が出来ない…
「ご自身の保険、投資信託、預貯金を全て把握されてますか?」と聞いた時、約50%の人が「だいたい把握している」と答えますが、「奥さま(もしくはご主人)がどこで保険や投資信託をしているか、どの銀行に口座があるか把握されていますか」と聞くと、恐らく「把握している」と答える人は10%にも満たなくなります。
特に生命保険、損害保険については、複数の保険会社や代理店から加入していることが多く、それが更に把握が難しくなっている原因でもあります。
そのため、このような方には、全ての保険証券や金融商品を教えてもらい、一枚のシートに纏めてお渡ししています。
そのシートがあるだけでも万が一の時に保険金の請求が漏れていた、相続の時に苦労するということが回避出来るため、とても有効は手段であります。
5 住宅ローンが借りれるか、返せるか心配…
家を建てる時に多くの人が住宅ローンを組みます。
そのため銀行で住宅ローンの審査をしますが、銀行の住宅ローンの審査は現時点の給与、預貯金、家族構成を反映させたものであり、住宅ローンの借りた後の変化(給与水準や退職時期、教育や自動車・介護費用など生活費の推移、家族構成の変化、老後資金)までは組み入れられません。
そのため「住宅ローン審査が通った!これでローンも返済できるお墨付けを得た」と思ったら間違いであり、「借りれる」と「返せる」が違うことをしっかり理解しておくことが必要です。そこでライフプランニングを行うとその不安が解消されます。
6 自動車保険・火災保険に入りたい!
FP=生命保険の人と思っている人が多くいますが、FPはお金に関すること全般に相談が出来る人になるため、勿論自動車保険や火災保険など損害保険の相談も出来ます。
勿論弊社でも対応出来ますので、お気軽にご相談ください。
特に自動車保険については「当時車を買う時にディーラー経由で契約したけど、その時の担当者が辞めてしまったのでどうしたらいいか」、火災保険については「当時銀行で住宅ローンを組む時に火災保険に加入したけど、その時の担当者もいないしローン完済した後はどうしたらいいか」のような悩みをお持ちの方がいらっしゃいます。
7 投資信託(つみたてNISA)、iDeCoを始めたい!
この2つの相談も「銀行」や「証券会社」に相談に行くものだと思っている方が多いですが、勿論FPでも対応が出来ます。
弊社は楽天証券と東海東京証券の仲介業者になりますので、口座開設からご提案、管理まで行うことが可能です。
8 現在運用している投資信託、iDeCoの内容が良く分からない…
「金融機関の担当者に勧められて何となく投資信託を購入した」、「購入したの担当者が異動になってしまいその後金融機関の人からも連絡がない」のような相談もよくあります。
内容の確認相談は勿論のこと、投資信託やiDeCoは「移管」という手続を取れば取引金融機関を変更することも出来ますので、お気軽にご相談ください。
(注)既にNISAで購入済みの商品については移管出来ません
9 勤務先の退職金制度(401K等)が良く分からない…
最近では401Kのように自助努力で退職金を積み立て、運用する制度を導入する企業も増えております。
一方で当時参加した説明会から時間が経過しており内容が良く分からないと言う人も多くいます。
こちらは特にご自身の老後に直結することなので、早いうちに内容を理解しておくことがとても大切です。
10 所有している不動産(土地、建物)を貸したい、売却したい!
「両親から相続で自宅を引き継いだが、誰も住んでいないのでどうしたらいいか困っている」という相談は年々増えております。
二世帯住宅が減少していること、お子さまが大学進学とともに県外に出てしまうことが原因の一つになっていると思います。
家は老朽化が進めば進むほど資産価値が目減りし、また管理コストも高くなります。管理負担については、将来実家に戻ってくる予定がない子どもにとっては尚更です。不動産のことについてもFPに相談することは出来ますので、是非ご活用ください。
11 相続が心配…
日々の生活の中で自分や家族が亡くなることを想定している人は少なく、相続対策を行っている人は人数的にはまだまだ少ないです。
人数が少ないのは、相続対策=お金がある人というイメージが先行していることが原因であり、むしろお金がある人はしっかり相続対策をしているので死後に家族が争うケースは少ない傾向にあります。
「死んだ後のことは子どもに任せる」「うちは揉めないから大丈夫」のように子ども達に責任と負担をかけるのではなく、元気なうちに「家や自分の資産をどうするか」「生命保険の受取人をどうするか」など資産の把握と整理をしておくことで、お子さまの安心に繋げることが大切です。
本日ご紹介した事例はごく一部にはなりますが、少しでもFPの仕事内容について知ってもられたなら幸いです。
FPは個人ではなく法人のお客さまに対しても様々な相談に対応ができます。
またどこかの機会で法人の相談事例についてもご紹介させていただきます。(市川亮)